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【子ども⑤】中学生の症例から考える「分子栄養学」の正しい使い方

最近はネットやSNSで「分子栄養学(オーソモレキュラー)」の情報が手軽に手に入るようになりました。しかし、情報の取り扱い方を一歩間違えると、かえって体にマイナスに作用してしまうケースも少なくありません。

今回は、親御さまのご理解のもと、当院に相談に来られた中学3年生(男子)の症例をご紹介させていただきます。同じような複合的な不調でお悩みのお子さま、そして親御さまのヒントになれば幸いです。

■ 3つの病院を掛け持ちする中学生

このお子さまは、すでに3つの医療機関にかかっておられました。

  • 子どものクリニック: 体調不良全般の治療
  • 他府県のクリニック: 起立性低血圧の治療
  • 精神科: 発達障害・学習障害の治療

主訴としては、「食後の眠気やだるさ」「頭痛」「強い疲労感」「低血圧・立ちくらみ」「朝が弱く昼から登校」「不安感」「集中力低下・頭がすっきりしない」といった、自律神経や脳の働きに関するお悩みが重なっていました。

■ 処方薬から読み解く、身体への影響と疑問

お持ちいただいたお薬手帳には、精神安定、ADHD治療、睡眠導入、血圧上昇など、多くの薬剤が並んでいました。生理学的な視点からこれらを見ると、いくつかの大きな疑問やアプローチのズレが見えてきます。

① 睡眠薬(ラメルテオンなど)と栄養の関係
睡眠を促すメラトニンというホルモンは、体内で「トリプトファン(アミノ酸)」を材料に、ビタミンB群や鉄、マグネシウムを使って作られます。
食事(材料)のテコ入れがないまま、薬だけでコントロールし続けるのは、本当に治るという状態を作ることに寄与しません。

② 低血圧専門医からの処方薬(メトリジンなど)
血管を収縮させて血圧を上げる薬ですが、そもそも「血液の量(水分量)」自体が足りていない可能性が高いのです。
血管内に水分を引き込むのは、ナトリウム(塩分)やアルブミン(タンパク質)の役割です。まずは「水分・ミネラル・タンパク質」がしっかり摂れているか、食生活を診ることが重要のはずです。

③ 血液データに見る「肝臓への負担」
血液検査の結果を見ると、ALTの値がASTよりも大きくなっており、肝細胞に負担がかかっている(障害されている)サインが出ていました。この原因は、これだけ多く服用している「薬剤の影響」や、腸(リーキーガット症候群など)からの影響、あるいは小麦(グルテン)などの食事の影響が強く疑われます。


■ 「食欲がないから、栄養療法ができない」というジレンマ

親御さまからは、「機能性低血糖症があると思うけれど、食欲がないから頻回少量食(こまめに分けて食べること)ができない。どうすればいいのか?」という切実なご相談をいただきました。

しかし、これだけ多くの薬剤を毎日服用していれば、大人であっても胃もたれ、吐き気、慢性的な食欲不振が起きて当然です。
「必要不可欠な薬」と「そうではない薬」を整理し、対処療法ではなく、根本的な身体の生理機能を取り戻していく必要があります。

■ 広陵コンディショニングが考える根本解決

当院では、このお子さまに対して以下のような本質的なアプローチを組み立てています。

  • 起立性低血圧(起立性調節障害)への対応: 薬で無理やり血管を縮める前に、生活の中で水分、塩分、良質なタンパク質をしっかりと補給できる身体のベースを作ります。
  • 脳神経と自律神経へのアプローチ: カイロプラクティック・オステオパシーの手技を用い、過緊張状態にある神経系に優しくアプローチし、リラックスできる状態へ導きます。
  • 安全な分子栄養学の実践: ネットの情報を鵜呑みにしてサプリを闇雲に飲むのではなく、現在の胃腸の消化吸収能力に合わせて、まずは「消化できる形」での食事改善を提案します。

こうした現代の子どもの複合的な不調は、心理的な要素(学校や環境のストレス)と、身体的な要素(栄養不足・自律神経の乱れ・薬剤の負担)が複雑に絡み合っています。

「病院を回っても薬が増えるだけで、一向に良くならない」
そんなときは、一度立ち止まって、身体の仕組み(生理学・生化学)に沿った根本的なケアに目を向けてみませんか?お子さまが本来持っている健やかなエネルギーを取り戻せるよう、当院が伴走いたします。いつでもお気軽にご相談ください。

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