当院には、病院で「異常なし」と言われたり、「自律神経の乱れ」の一言で片付けられてしまったりする、不調にお悩みの方が多くご来院されます。
今回は、先日ご来院された産後の女性(36歳)の症例をもとに、一見バラバラに見える症状の「本当のつながり」と根本原因の紐解き方についてお話しします。
【症例】産後の36歳女性が抱える、深刻な体調不良
お悩みの症状は多岐にわたり、毎日が本当につらい状態でした。

- 首の痛み・肩こり・尾骨痛:産後から座ると尾骨が痛む
- 不安感・パニック発作:数年前からたびたび発症する
- 立ちくらみ・めまい:ふわふわするめまい(非回転性)、低血圧、貧血
- 数年前から光がまぶしい:日中はサングラスが手放せない
- 耳閉感:過去に突発性難聴の既往歴あり
- 20代からのひどいPMS(月経前症候群):生理前のイライラ、激しい体調不良
- 30代からの腹部膨満感:お腹が張る(腸カンジダの疑い)
これだけの不調があると、「脳外科、耳鼻科、眼科、婦人科、心療内科……一体どこに行けばいいの?」となってしまいます。
しかし、分子栄養学の視点から「55項目の詳細な血液データ」を読み解き、神経系・脳のクセを評価していくと、これらはすべてパズルのように紐解いていくことが出来ます。
一見バラバラな症状に隠された「4つの根本原因」
1. 不安感・まぶしさと「脳の栄養バランス(銅・亜鉛バランスの不均衡など)」
たびたび襲う不安感やパニック発作。これは心が弱いからではなく、脳内の神経伝達物質「ノルアドレナリン」の過剰分泌や、ミネラルの「銅」の過剰(または亜鉛・ビタミンB6の重度欠乏=ピロール障害の可能性)のケースが想定できます。
また、瞳孔の開閉をコントロールする虹彩は自律神経や電解質、副腎ホルモンに影響を受けるため、栄養エラーが起きると「日中サングラスが必要なほどのまぶしさ」として現れます。
2. 立ちくらみ・めまいと「副腎・鉄・電解質」
立ちくらみ(起立性低血圧)の原因を鑑別していくと、以下の問題が浮き彫りになります。
- 脳への血液量を維持できない「自律神経の代償機能低下」
- 脱水や電解質・タンパク質不足、鉄欠乏による「血液量の減少」
- ストレスに対抗するホルモン(コルチゾール)が出なくなる「副腎皮質機能低下症(副腎疲労)」
これらが重なると、血圧が維持できず、脳貧血や「ふわふわするめまい(Dizziness)」を引き起こします。特に、近年注目されている「PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)」のような、環境や姿勢によって増悪する慢性的なめまいへと発展することもあります。
3. 腹部膨満感とPMS、ドライアイの意外な関係
お腹の張り(腸カンジダの疑い)がある場合、腸内環境の悪化から粘膜全般のトラブル(ドライアイ:涙液減少など)を引き起こしやすくなります。
さらに腸内環境の乱れは、ビタミン・ミネラルの吸収を阻害するため、PMS(月経前症候群)のイライラや体調不良を著しく悪化させる引き金になります。
4. 産後の尾骨痛・首の痛みと「骨格・構造の制限」
出産時にかかる骨盤へのダメージにより、産後から座るたびに尾骨が痛む状態に。骨盤の土台が崩れると、バランスを取るために首や肩に過度な緊張が走り、慢性的な首の痛みや肩こり、さらには耳閉感を誘発する原因になります。
当院の「トリプルアプローチ」による組み立て
原因がこれだけ複雑に絡み合っている場合、首をマッサージしたり、お薬で不安を抑えたりするだけでは良い結果になりません。当院では以下のステップで同時に整えていきます。
① 分子栄養学アプローチ(内側から整える)
- 食事の改善:腸内環境(カンジダ対策)を考慮した除去食(グルテンフリーなど)の提案
- 的確な栄養補給:血液データに基づき、神経を落ち着かせるミネラル、ホルモンを作るビタミンの摂取
- ドライアイ対策:栄養・内臓からのアプローチに加え、マイボーム腺のセルフケア指導
② カイロプラクティック・オステオパシー(構造と神経)
- 産後のダメージが残る骨盤・尾骨のソフトな調整
- 脳や耳への血流、自律神経の通り道である首・頭蓋骨の調整
③ NLP心理学(脳と自律神経の緊張を解く)
- パニック発作やめまいへの恐怖からくる「脳の過剰な警戒アラーム」をリセットし、自律神経の過緊張を優しく紐解きます。
「起こっている現象」ではなく「原因の源泉」を相手にする
車がうまく走らないとき、ガス欠なのか、バッテリー上がりなのか、オイルの汚れか、それともタイヤのパンクか……原因によって対処は全く異なりますよね。
人間の身体なら、なおさら多くの要因が複雑に絡み合っています。
当院は、目の前の症状(現象)だけを追うのではなく、あなたの身体の中で何が起きているのかを総合的に分析し、根本解決へのルートを導き出します。
「たくさんの不調がありすぎて、どこに行けばいいかわからない」
そんな方は、ひとりで悩まずにぜひ一度、広陵コンディショニングにご相談ください。