【分子栄養学】なぜ私たちは食べる必要があるのか?「必須栄養素」から紐解くコンディショニング
毎日当たり前のようにとっている食事。「お腹がすくから」「エネルギーを補給するため」というのはもちろんですが、分子栄養学の視点からさらに深く突き詰めると、私たちは「体内で自分で作ることができない物質」を外から補うために食べています。
私たちの身体を正常に動かし、健康を維持するためにどうしても欠かせない、この外から摂るべき物質のことを「必須栄養素」と呼びます。
今回は、私たちが食事をする根本的な理由である必須栄養素の仕組みと、心身を整えるコンディショニングとの深いつながりについてお話しします。
「必須栄養素」とは?体内で作れない生命のパーツ
必須栄養素とは、個体の体内で生合成できないもの(まったく合成できないか、必要な量を十分に合成できないもの)を指します。自分で作れない以上、私たちは外界から食事や水を通じてこれらを摂取するしかありません。
実は、ある栄養素が「必須」であるかどうかは、生物の「種」によって全く異なります。人間の常識が、他の動物には当てはまらない面白い例がいくつもあります。
🐾 ヒトはビタミンCを作れない?
多くの動物(犬や猫など)は、体内でブドウ糖からビタミンCを自ら生合成できるため、わざわざ食事から摂る必要はありません。しかし、ヒトやモルモットなどの一部の哺乳類は、進化の過程でビタミンCを合成するための酵素を失ってしまった(欠く)ため、必須栄養素となっています。
🐾 神経を動かすために必要なミネラル
植物の大半は、生育にカリウムは必須ですが、ナトリウムは必要としません。しかし、私たち動物は神経伝達に伴う活動電位(電気信号)を発生させるために、カリウムとナトリウムの両方を絶対に必要としています。
また、必須栄養素は成長段階(成長期など)によって要求量が変化することもあり、まさに生命を維持するためのオーダーメイドなパーツと言えます。
私たちが毎日摂るべき「必須栄養素」のリスト
人間が生きていくために外から補給しなければならない必須栄養素は、水やエネルギー源だけではありません。実に多くの微量成分がチームを組んで働いています。
- 主要栄養素・エネルギー源:水、炭水化物、脂肪
- 必須アミノ酸(9種類):イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、メチオニン、バリン、ヒスチジン、リシン、トリプトファン
- ビタミン(13種類):ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、フォラシン[葉酸])、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC
- 無機元素(ミネラル):カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、銅、鉄、コバルト、セレン、ヒ素、ヨウ素、バナジウム、フッ素、マンガン、ケイ素、スズ、ニッケル、亜鉛、モリブデン、クロムなど
※ビタミンDのように、ヒトの皮膚に太陽光(紫外線)が当たることで体内合成できる例外もありますが、現代の室内生活やUVケアによって不足しがちなため、やはり食事や意識的な日光浴が重要視されています。
微量ミネラルやアミノ酸の不足が「謎の不調」を生む
現代の日本において、お米やパンなどの「エネルギー源(炭水化物)」が不足することは滅多にありません。しかし、必須アミノ酸やビタミン、そして鉄や亜鉛、マグネシウムといった「微量ミネラル」は、無意識のうちに深刻な不足に陥っている人が非常に多いのが現状です。
必須栄養素がどれか一つでも欠けると、体内の微細な化学反応(代謝)が途切れてしまいます。
- 「カロリーは足りているのに、なぜかいつも体がだるい」
- 「筋肉が慢性的にこわばって、肩こりや腰痛が治らない」
- 「自律神経が乱れやすく、気分の浮き沈みがある」
こうした原因不明とされる不調の背景には、体内で作れない必須栄養素のピースが足りていない「新型栄養失調」が隠れていることが多々あります。
外側の「構造」と、内側の「必須栄養素」を整える
いくら骨格のゆがみを整え、硬くなった筋肉をほぐして「循環の良い体(構造)」を作っても、その循環に乗って全身の細胞へ運ばれる「材料(必須栄養素)」がスカスカでは、身体は本当の意味で回復してくれません。
広陵コンディショニングでは、カイロプラクティックによる的確な施術で神経の伝達や筋肉の働きをスムーズにしつつ、分子栄養学に基づいた食事のアドバイスを通じて、あなたの細胞が必要としている必須栄養素をしっかり満たすサポートをしています。
「食事の内容を見直して、根本から体質を変えたい」「今の自分に足りない栄養を知りたい」という方は、ぜひお気軽に公式LINEやお電話からご相談ください!