【プロゴルファー症例】「狭窄症で手術も…」歩けないほどの激痛から3回で完全復活した理由
カテゴリ:症例レポート, スポーツ障害, 腰痛・ヘルニア
「強い脚腰の痛みでまともにスイングできない、歩くこともままならない。なんとかなりませんか?」
と当院に来られました。
病院での検査・見立てと一般的な治療
来院前、病院では以下のような診断と処方を受けていました。
- レントゲン:股関節の臼蓋(きゅうがい:大腿骨を受けるお椀)が通常より小さい
- MRI検査:「脊柱管狭窄症」との診断。手術も視野に経過観察中
- 症状:右下肢の感覚低下・筋力低下、右股関節から太もも・ふくらはぎにかけての強烈な痛み
- 処方薬:痛み止め、神経の薬(メチコバール:ビタミンB12など)
しかし、薬を飲んでも痛みは引かず、試合が迫る中で焦りだけが募る状態でした。
当院の見立て:画像から紐解く「希望」
お持ちいただいた画像を確認したところ、問題の本質は、腰椎4-5番(あるいは3-4番)の椎間板ヘルニアでした。

それも、椎間板が後縦靭帯の手前でダラリと垂れ下がっている治りの悪いケースではなく、真後ろに突出しているタイプでした。
実は、このようなタイプほど、免疫細胞に異物と認識されやすく、「早期に退縮(吸収されて小さくなる)しやすい」という特徴があります。画像を見て私は「適切なアプローチで試合に間に合わすことが可能」と考えました。
全身を網羅する、当院のオーダーメイド施術
筋力検査を行うと、大腰筋、大腿四頭筋、母趾の背屈(親指を上げる力)など、神経に支配された重要な筋肉が著しく弱化していました。
痛みが出ているのは「右の脚腰」ですが、原因は過去の歴史を含めた全身の歪みにありました。当院では以下のポイントへ総合的にアプローチしました。
① 上部頸椎の回旋変位と大後頭神経のリリース
このクライアント様は10代の頃から長年「頭痛」に悩まされていました。実はこの時点で首(C1・C2)の歪みや神経の滑走低下が生じており、バイオメカニクス(生体力学)的に、めぐりめぐって腰を支える大腰筋を弱化させる遠因(素地)を作っていたのです。
② 骨盤・恥骨結合の矯正と内臓膜の調整
カイロプラクティックの特殊な治療テーブル(ドロップベッド)を使用し、土台となる恥骨結合のズレを矯正。さらに、右の骨盤底筋群や、お腹の右下にある盲腸(盲部)周辺の腹膜・靭帯の柔軟性をリリースしました。内臓を包む膜の硬さも、腰や股関節の動きを強烈に制限する原因になります。
③ 股関節の特性(臼蓋形成不全傾向)への対応
「臼蓋が小さい」ということは、股関節の可動域が通常より広くなりやすい性質を持っています。プロとしてゴルフのスイングで股関節を猛烈に酷使し続けた結果、周辺の筋肉が過緊張を起こし、ついにキャパオーバーして激痛を引きおこしていたのです。
④ 腰椎椎間板ヘルニアへの直接アプローチ
ヘルニアによって神経が圧迫されると、その支配下にある筋力が低下し、他の筋肉がそれを補おうと過緊張します(代償動作)。本当に痛むのは「出力の低下した筋肉をカバーして、過剰に頑張りすぎた部位」です。マッケンジーテクニック等を用いて、ヘルニアを退縮させるためのアプローチを行いました。
施術後の経過と、現在の結果
初回の施術後、私はこうお伝えしました。
「体の修復サイクルから考えて、5日目くらいから痛みが消える予定です。それまでは多少痛みのアップダウンがありますよ」
そして数日後、クライアント様から「本当に先生の言った通りのスケジュールで痛みが消えていきました」とのご報告をいただきました。
その後施術を3回終え、痛みはほぼ完全に取れました。
まともに歩けなかった状態から、まじかの試合に向けて、不安なくクラブを振れる状態まで回復されました。