【ソフトテニス部 症例】2カ月消えない腰痛の正体|お尻の過緊張と「脚の長さの左右差」
カテゴリ:症例レポート, スポーツ障害, 腰痛
今回の症例の概要
- お悩み:2カ月前からの腰痛が治らず、プレーに支障が出ている
- 来院のきっかけ:同じソフトテニス部の先輩からのご紹介
痛みを引き起こしていた「根本原因」
ソフトテニスは、繰り返しのローテーション(回旋)動作や、クレーコートでの素早いストップ&ゴーなど、腰や股関節に非対称な負担がかかりやすい競技です。検査を進めると、以下の問題が浮き彫りになりました。
1. 左お尻の過緊張と、お腹のインナーマッスルの弱化
一番痛みをひろっていたのは、「左の中殿筋(お尻の横の筋肉)」でした。ここは骨盤を支える重要部位ですが、かなり強い過緊張状態がありました。
なぜここに負担が集中したかというと、体幹の要である「左の大腰筋(お腹の奥のインナーマッスル)」が機能的弱化(100%の状態で力が入らない状態)を起こしていたためです。出力低下をわずかに起こしていた大腰筋の仕事を、お尻の中殿筋が必死にカバー(代償)し続けた結果、限界を迎えて悲鳴を上げていました。
2. 「1cmの脚長差」によるバランスの崩れ
さらに、成長期に生じた骨の長さの違い(解剖学的脚長差)に、骨盤のねじれなどによる歪み(機能的脚長差)が加わり、一方が1cmほど長くなっている状態でした。
左右の脚の長さにこれだけの差があると、コートを走り回るたび、骨盤や腰へアンバランスな衝撃がダイレクトに加わり続けてしまいます。
広陵コンディショニングのアプローチ
痛む腰をただマッサージするのではなく、スイング動作全体の連動性を修整していきました。
- 筋膜の癒着(高密度化)や、関節の可動制限を一つずつ丁寧にリリース
- 機能低下していた大腰筋へ神経伝達を促し、正しく力が入る状態へ
- ソフトテニスの鋭いひねり動作に不可欠な「胸郭(肋骨まわり)」や「肩関節周辺」の可動性も同時に修整
上下肢のバランスをトータルで整え、腰に負担が一極集中しない体に導きます。
施術後の変化|ブラシを振っても痛まない!
施術後、実際の動きの中で痛みの変化を確かめるため、院の外へ出て動作確認を行いました。
手元にラケットがなかったため、代わりにブラシを持って外でスイングしてもらったところ、あれだけ長引いていた腰の痛みはなくなったようです。引っかかりなくスムーズに体が回る感覚が実感できるとのことでした。
今後の経過とサポート
1回の施術で大きな変化が出ましたが、長年の「脚長差」や「筋肉の使い方の癖」は体が記憶しており、元の悪い状態に戻ろうとします。
そのため、しっかりと良い状態を定着させるべく、今後は経過を見ながら2回目の施術を行う予定です。
大切な大会や日々の練習を全力で取り組めるよう、根本から動ける体づくりをサポートしていきます。