2026年1月16日に開催される日本カイロプラクティック師協会(JSC)主催のセミナーにて、講師の一人として少しお話をさせていただくことになりました。

テーマは、「徒手療法家としての考え方や大切にしていること」です。今回は、セミナーでお伝えする予定の私なりの施術の哲学について、ブログを読んでくださっている皆さまにも少し共有させていただきます。
1. 代替医療のピットフォール(陥りやすい罠)
最近はYouTubeなどのSNSでも、多くの整体やマッサージの動画が見られます。そこでは「凝っているところ、硬いところをいかに緩めるか」という技術の競い合いが終始行われているように見受けられます。しかし、ここには大きな落とし穴(ピットフォール)があります。
痛みや不調を「川の流れ」に例えるなら、筋肉のコリや硬さはまだ中流にすぎません。本当に解決すべき「原因」は、さらに先の上流にあります。目の前のコリをほぐすだけでなく、不調を引き起こしている上流の原因を突き止めようとする態度こそが、私たち治療家に求められるのです。
2. 不調をつくる「3つのストレス」と分子栄養学
カイロプラクティックには、人間の不調を以下の「3つの要素」から総合的に捉えるという素晴らしい考え方があります。
- 物理的ストレス: 姿勢の崩れや骨格の歪み、筋肉への負荷
- 生化学的ストレス: 栄養不足、食事の乱れ、体内環境の悪化
- 心理学的ストレス: 精神的なプレッシャーや日常のストレス
特に現代人の身体をみるうえで、分子栄養学の視点からアプローチする「生化学的ストレス」の考慮は必須であると日々痛感しています。骨格を整えるだけでなく、内側(栄養)からのケアが揃って初めて、本当の意味での健康の土台が作られます。
3. 治療家として、どこまで原因をさかのぼれるか
多くのクライアントさまが本当に求めているのは、「目先の痛みをその場で取ること」だけではないはずです。その先にある「永続的な健康」や「痛みのない快適な状態」を望まれているのだと思います。
だからこそ私は、目の前の痛みだけに囚われず、不調の原因をどこまで深くさかのぼって見つけ出せるか、という部分にこだわり続けています。クライアントさまのこれからの人生に寄り添い、十分なサポートができる治療家でありたい。
そのためには、骨格へのアプローチ(物理)だけでなく、分子栄養学(生化学)や生活習慣を含めた幅広い知識と処置する技術が欠かせません。この世界は一生勉強だと思っています。今時点で私が考えている大切な想いを、セミナー当日は分かりやすくお伝えできるよう、しっかりと準備を進めてまいります。