【施術レポート】海外バレエ団プリンシパルの足首をケア
トップアスリートの身体と対話する時間

先日、施術室でとてもエキサイティングな出会いがありました。
お越しいただいたのは、海外の著名なバレエ団でプリンシパル( 最高位ダンサー)として活躍されている方。 まさに世界の第一線で身体を酷使されている、 トップアスリートです。
今回は、 そんなプロフェッショナルの身体と向き合った施術の舞台裏をお届 けします。
数ヶ月前の骨折と捻挫、残された「違和感」
お悩みの原因は、数ヶ月前に負った中足骨の骨折と足関節の捻挫で した。
病院での基本的な治療はすでに終えられているものの、 その後も足の調子が元に戻らないとのこと。
病院での基本的な治療はすでに終えられているものの、
具体的な症状としては、次のような訴えがありました。
- 「ターンをすると、くるぶしの下にツッパリ感(ハリ)
と痛みが出る」
- 「足首を深く曲げると、足首自体に痛みが走る」
さっそく触診をさせていただくと、医療機関での初期治療( 固定や安静)の段階ではアプローチしきれない、「 ケガのあとの機能回復(後治療)」の施術の必要性があったのでし た。
触診でみえてきた、足首のディテール
トップダンサーの足を丁寧に触れていくと、 いくつかの問題が絡み合っていることが分かりました。
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- 軟部組織の高密度化
- 負荷をかばい続けた結果、腓骨筋腱炎や後脛骨筋腱炎が起こり、
周りの組織が硬く癒着している状態。
- 負荷をかばい続けた結果、腓骨筋腱炎や後脛骨筋腱炎が起こり、
- 骨のわずかな変位(ズレ)
- 腓骨(すねの外側の骨)、距骨、舟状骨(足首や足の甲の骨)
の連動が崩れている。
- 腓骨(すねの外側の骨)、距骨、舟状骨(足首や足の甲の骨)
- 骨骨膜の問題
- 骨折した部位の骨実質や骨膜に、まだ微細な強張りが残っている。
- 軟部組織の高密度化
これらはレントゲンには写りにくい、まさに徒手療法の出番といえ る領域です。
「言葉はいらない」プロ同士の身体の対話
トップアスリートの施術が面白いのは、お互いの「身体の感覚」 の解像度が驚くほど高いことです。
私がいちばん最初に、左右の足の感覚をこう伝えてみました。
「痛みのない健康な側の柔軟性を『10』としたら、痛む側は『 3.8』くらいに感じます」
すると、クライアントは即座に深く頷かれました。
「私も自分で動かしていて、まったく同じ感覚を持っています」
「私も自分で動かしていて、まったく同じ感覚を持っています」
ここからは、お互いに多くの言葉を必要としません。
痛む側のファシア(膜組織)を動かし、 次に健康な側のファシアを動かす。ほんのわずかな変化ですが、 身体のプロである彼は一瞬でその違いをキャッチします。
「全然違うんですね」
ストレートでビビッド(鮮明)な反応が返ってくるたび、 まるで自分の身体を触っているかのような、 クライアントと自分が一体化したような不思議な感覚に包まれてい きました。
意識の「周波数」を合わせる、心地よい時間
クライアントは日頃から身体のケアだけでなく、 栄養学についても熱心に勉強されていました。 私からの栄養面でのアドバイスにも「なるほど!」 と大変喜んでいただけました。
トップダンサーが持つ、独特の研ぎ澄まされた意識。
普段の施術とは少し違うその「意識の周波数」に、 こちらの波長をそっと合わせていく感覚は、 施術者としても非常に心地よいものでした。
普段の施術とは少し違うその「意識の周波数」に、
気がつけばかなりの時間を要していましたが、 不思議なほど全く疲れはありません。
それどころか、素晴らしいアーティストの身体と向き合うことで、 私の方がたくさんの「Power」をいただいたような気分でした 。
それどころか、素晴らしいアーティストの身体と向き合うことで、
素晴らしいパフォーマンスを再び舞台で見られることを、 心から応援しております。