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膝の内側の痛み:ハンター管症候群

当院には部活を頑張る学生や、どこに行っても良くならない膝痛を抱えた方が多く来院されます。今回は、そんな膝痛の中でも整形外科で「異常なし」と言われがち、あるいは別の病名をつけられて治らずに悩むケースが多い「ハンター管症候群」や、複数の診断名がついてしまった複雑な膝痛の改善例をご紹介します。

整形外科の治療で良くならない膝の内側の痛み「ハンター管症候群」

膝の内側を中心に広い範囲で痛みが出る場合、それは「ハンター管症候群(伏在神経の絞扼障害)」かもしれません。

太ももの内側には「伏在神経」という神経が走っています。この神経が太ももの筋肉の間にある「ハンター管」という狭い通り道や、その先にある縫工筋(ほうこうきん)という筋肉の周りで締め付けられる(圧迫される)ことで、膝の周囲に強い痛みやしびれを引き起こします。

この症状の厄介なところは、整形外科に行くと「鵞足炎(がそくえん)」や「変形性膝関節症」と診断されることが多い点、あるいはレントゲンで「骨には異常がないので様子を見ましょう」と言われてしまう点です。当然、原因が「神経の圧迫」にあるため、一般的な鵞足炎や関節の治療をいくら続けても痛みは変わりません。

中高生の部活帰りの施術にて

先日、夜の部活帰りに来院したバスケットボール部の女子生徒も、まさにこのハンター管症候群の症状でした。

当院では、ハンター管部分での伏在神経のマニピュレーション(神経の通り道を滑らかにする手技)や、原因となる縫工筋などへのART(アクティブ・リリース・テクニック)という特殊なアプローチを行いました。さらに「授業中にじっと座っていると腰が痛くてたまらない」という腰痛も併発していたため、合わせて腰の施術も実施しています。

痛みは部活中や授業中といった特定の場面で出るそうなので、次回の来院時にどれくらい楽になっているか経過を確認していきます。

タナ障害・不適合障害・オスグッドが、5回の施術で「痛みゼロ」に

もうひとつ、うれしい報告があります。本日、5回目の膝痛施術で来られた13歳の男の子の事例です。

彼は複数の病院を回ったものの改善せず、かれこれ半年以上も痛みを抱えていました。病院での診断名は以下の通りです。

  • タナ障害(膝の関節滑膜ひだ障害)
  • 膝蓋大腿関節不適合障害(お皿の噛み合わせの悪さ)
  • 両膝のオスグッド・シュラッター病

病院での診断は、あくまでもレントゲンや画像上の所見です。もし痛みの原因が100%その画像データ通り(骨や軟骨そのものの変形・破壊)であれば、手技療法の不適応の可能性もあります。
ところが本日、彼は院に入ってくるなり笑顔で「もう痛みはありません!」と言ってくれました。

これまでに当院が行ったアプローチは、以下の通りです。

  • 筋肉へのアプローチ:大腿四頭筋や膝関節筋など、膝を動かす筋肉の緊張を解放
  • 骨格の調整:膝蓋骨(お皿)、脛骨(すね)、股関節のバランスを調整
  • 内臓の施療:下行結腸(腸)や肝臓の調整(※実は、内臓の可動性や疲労といった機能異常は脚などの筋肉の緊張に神経を介して影響します:内臓体制反射)

画像だけの判断にとらわれず、身体全体を包括的に整えた結果、半年以上苦しんだ痛みが綺麗に消え去りました。

膝の痛みこそ、手技療法の得意分野です

膝の痛みは、半月板や靭帯、骨(軟骨)が完全に断裂・損傷しているケースを除けば、まさに私たち手技療法でアプローチすべき分野です。

不思議なことに、膝痛は手技で「改善できるか・できないか」の結果が比較的はっきりと分かります。良くなるケースであれば、今回のようにほんの数回で明確な改善の兆しが現れます(※もちろん、高齢の方の変形性膝関節症などは『完全治癒』を目指すのではなく『いかに日常生活の痛みを最小限に抑えるか』が目的になります)。

「病院で診断名がついたから諦めるしかない」「様子を見ましょうと言われたけれど痛みが続く」とお悩みの方は、筋肉・骨格・そして内臓・神経系まで幅広くみている当院に一度お越しください。


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