骨格の連鎖
~首の痛みの原因は首だけではない~

一般の方は、首が痛いといって来院された場合、首を触らずに施療し痛みが取れると驚かれることがあります。
しかし、手技療法では首以外の部位から首の痛みにアプローチすることは珍しくありません。
カイロプラクティック的には、頸椎のゆがみを考えますが、そもそもなぜ頸椎がゆがんでいるのか?
ここが問題です。
おそらく、胸椎にもゆがみがあります。
すると、腰椎、骨盤にもゆがみがありそうです。
もっというと、骨盤にゆがみがあるのはなぜか?
という話になります。
よくあるのは、足の問題です。
たとえば、過去の捻挫によって、足首の周辺の距骨や腓骨にわずかなズレが残り、その影響が全身へ連鎖しているケースがあります。
また、肩から肘、手へと続く上肢の連鎖もあり、橈骨などのズレが首や肩の不調に関与していることもあります。
筋膜の連鎖
~筋肉は全身でつながっている~
骨格だけではなく、筋肉(筋膜)にも連鎖というのがあります。
一例をあげます。
胸鎖乳突筋→胸骨筋→腹直筋
この例でいうと、首の痛みが、胸やお腹の施療で楽になるということです。
こういったことを、その人の生活習慣、社会歴、病歴などをお聞きしたり、可動域検査などをしたりすることで、割り出していきます。
とは言え、坐骨神経痛、手のしびれといった複雑なケースでなければ、ごく簡単な検査だけで分かることも多いものです。
痛みが出ている場所と、原因がある場所は必ずしも同じではありません。
その場しのぎで症状だけを見るのではなく、身体全体のつながりを評価し根本原因を探ることが、本当の改善への近道だと考えています。