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【子ども⑧】症例:側弯症で脳、硬膜系にアプローチする理由

当院で施術を行っている側弯症(そくわんしょう)の症例(2022年10月のケース)についてご紹介します。
病院の専門医の診察では「経過観察」と言われ、悪化した場合の装具着用や手術しか選択肢がないと言われがちな側弯症ですが、当院では「脊柱、肋骨、骨盤」のほかに「脳・中枢神経系」や「頭蓋骨、硬膜系」という全く異なる視点からアプローチを行い、通常ではあまり例のない改善結果を出しています。同じようなお悩みをお持ちの方にとって、一つの参考にしていただければ幸いです。

【今回の症例の方のレントゲン画像(2022年10月)】


1. 専門医の一般的な対応と、当院の「視点」

側弯症で専門医にかかると、一般的にはエビデンスとしてシュロス法などの運動療法が提示されることはあるものの、基本方針は「経過観察」となるケースがほとんどです。そして、もしこれ以上悪化してしまった場合は、装具の着用や手術を勧められることになります。

もちろん、装具や手術も一つの有効な手段ですが、徒手療法ではその前にできることがたくさんあると考えています。
当院では、曲がっている背骨を直接力業でまっすぐにしようという安易な発想は持っていません。「なぜ身体が背骨を曲げなければならなかったのか?」というところから、クライアイントの体を考察します。その結果、通常なら中枢神経系の働きから原因を追究していくことになります。


2. 側弯症の本質。頭蓋骨・脊柱などへの物理的ストレスが引き金になる?

当院が側弯症の臨床において考えているのは、「中枢神経系(脳や脊髄)にとって心地よくない状況があり、それを身体が『回避』した結果として、側弯という形が現れているのではないか」ということです。

例えば、過去の歴史の中で「幼少期に遊具から落下して顔やお尻、背中を強く打撲した」といった物理的なトラウマ(衝撃)があったとします。その衝撃によって、頭蓋骨や仙骨、尾骨などの骨格にわずかな変位(ズレ)が生じる、あるいは瘢痕(はんこん)形成が生じることがあります。

クライアントに説明した頭蓋骨と硬膜(小脳テント)の仕組み

頭蓋骨の中には大脳や小脳がありますが、それらを間仕切りしている「硬膜(小脳テントなど)」という膜があります。
小脳テントは後頭骨や側頭骨、蝶形骨に付着していますが、特にイラストにある「側頭骨」(下の写真のオレンジ色の部分)は鱗状縫合(りんじょうほうごう)といって、頭蓋にウロコのように軽く乗っかっているだけの構造のため、打撲などの衝撃で非常にトラブルを起こしやすい部位です。

もし、物理的トラウマの入力によって側頭骨など頭蓋の変位や固着が生じ、その内部にある小脳テントなどの硬膜系のテンション(張り)に異変が生じたらどうなるでしょうか?
中枢神経系がその不快なテンションを本能的に「回避」しようと反応した場合、身体をねじ曲げることでバランスを取ろうとします。これが特発性側弯症という形での身体の表現だとしたら、私たちセラピストがすべきアプローチが見えてきます。

さらに今回のケースでは、解剖学的な脚長差(足の長さの左右差)も1センチほどありました。つまり、下(足元)からも、上(頭蓋骨)からも、中枢神経系にとってストレスとなる状況があり、それを懸命に回避しようと適応した結果が、この側弯の表れだと捉えることができます。


3. 同業の先生とも共感した「中枢神経系のエラー」

この「中枢神経系のエラー」は、検査を行うとはっきりと浮かび上がってきます。
このお話を過去にFacebookへ投稿した際、兵庫でカイロプラクティック院をされている作尾先生から、このような非常に共感できるコメントをいただきました。

「貴重な投稿をありがとうございます。僕も数名側弯の子をみさせて頂いてますが、側弯の子に中枢の検査をすると結構な確率でエラーがでるんですよね。」

まさにその通りで、このクライアント様も「Hテスト」などで眼球運動をさせると、かなりの眼振(目が細かく揺れる現象)が出ます。
側弯症に限らずですが、慢性的な症状というのは、単にその部分の筋肉や骨が悪いのではなく、「過去のトラウマから中枢を守るために、様々な神経系や筋骨格系が反応し、適応し続けた結果」なのです。

だからこそ当院では、硬膜の付着部である後頭骨〜上部頚椎、第2仙椎などへのクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)や、左右の大脳半球などの中枢神経系へのアプローチを重視しています。


4. 最後に:ただ悪化を待つ前にできること

「病院では経過観察と言われたけれど、ただ見守っているだけでは不安…」
「子どもの側弯症に対して、根本的な原因からアプローチしてあげたい」

そうお困りの方は、諦める前にぜひ一度、広陵コンディショニングにご相談ください。
背骨のカーブという「結果」だけを見るのではなく、そこに影響しているであろう頭蓋骨、中枢神経、そして過去のケガ歴などによる痕跡(多くは本来の動きを固めて低下させている)という「真の原因」に目を向ける必要があります。身体が本来持っている健やかで心地よいバランスを一緒に取り戻していきましょう。

貴重なレントゲン写真や解説図の掲載を快諾してくださったクライアントとご家族に、心より感謝申し上げます。

詳しい施術内容やご相談は、こちらの広陵コンディショニング 公式ホームページをご覧ください。

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