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【子ども⑩】サッカーで太ももを打撲

サッカーなどのコンタクトスポーツに付き物なのが、太ももに相手の膝などが強く激突して起こる打撲、通称「ももかん(大腿四頭筋の筋挫傷)」です。
激しい痛みを伴い、ひどいときには足を引きずって歩くことすら困難になりますが、当院では最新のスポーツ医学の知見と、独自の筋膜アプローチによって、早期復帰を強力にサポートしています。


1. 【症例】「2日後に試合がある…」足を引きずるサッカー少年がダッシュ可能に

先日のことです。地域のサッカークラブに所属する中学生の男の子が、足を引きずりながら来院されました。
2日前の練習中に激しい打撲を受け、走ることはおろか、膝を90度まで曲げることもできない状態。症状の重さから「中等度以上の筋挫傷」が疑われました。

「2日後に大事な試合があるけれど、どうしても出たい」

そんな彼の想いに応えるため、当院ではただ安静を勧めるのではなく、段階的かつロジカルにアプローチを行いました。

当院が実施した施術ステップ

  1. 打撲箇所の周辺(遠隔アプローチ):まずは患部以外のハムストリングス、横隔膜〜腸腰筋、内転筋、大腿四頭筋の起始停止部などを調整。この時点で痛みが4割減少しました。
  2. 打撲箇所へのダイレクトアプローチ:慎重に見極めながら、患部そのものへ施術を行い、最終的に計8割の痛みが減少しました。

施術後には、あんなに足を引きずっていた彼がある程度のダッシュができるまでになり、膝の可動域も大幅に回復しました。2日後の試合には、テーピングなどで補強を施せば十分にピッチに立てる状態まで引き上げることができました。


2. なぜ「痛む打撲箇所」を押すと劇的に痛みが取れるのか?

一般的な処置では「打撲箇所は触らずに冷やす」とされがちですが、当院では状態を見極めた上で、あえて打撲箇所にある程度の圧を加えて押したり、特定の方向へ伸ばす施術を行います。

「えっ、打撲した場所を強く押して大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、これには明確な理論的背景があります。(※当院の手技には、『筋膜ディストーションモデル(FDM)』などの理論背景があります)

  • 侵害受容器のリセット:打撲の衝撃で過敏(パニック状態)になっている痛みのセンサー(侵害受容器)に対し、適切な強圧を加えることでその働きをいったんリセットします。
  • 筋筋膜のデコボコ(組織の不整列)を滑らかにする:打撲によって生じた筋筋膜の微細な歪みやデコボコ感を、徒手によって元の滑らかな状態へと整えていきます。(参考)傷ついた筋膜や筋線維が修復される際、元のきれいな並び(整列)ではなく、コラーゲン繊維が急ごしらえで不規則に絡み合うように組織を埋めていきます。これを瘢痕組織と呼び、元の組織よりも硬く不均一なため、触ると凸凹や引きつれを感じます。
  • 組織の収縮を防ぐ:人間の組織は修復する過程でキュッと収縮(縮こまる)してしまう習性があります。元の健全な状態に戻すためには、収縮した組織に的確な圧を加えながら伸ばしてあげることが極めて有効です。

「強い圧による脳内物質(エンドルフィンなど)の一時的な麻痺では?」と思われるかもしれませんが、それなら治療直後しか効果が持続しないはずです。実際には、施術後も戻ることなく、その後も順調に回復へと向かっていきます。


3. スポーツ応急処置の常識が変わった!「RICE」から「PEACE & LOVE」へ

今回の男の子は「2日前の打撲」でしたが、怪我をした直後の処置(初期対応)についても、スポーツ医学の常識は大きく変わっています。
むかし習った「RICE(安静・冷却・圧迫・挙上)」はもう古いということをご存知でしょうか?

現在は、RICE処置からPRICE ➡️ POLICEを経て、『PEACE & LOVE(ピース&ラブ)』という新しいガイドラインが国際的に推奨されています。

【怪我の直後:PEACE】 【数日経過した後:LOVE】
Protection(保護)
Elevation(挙上)
Avoid anti-inflammatory(抗炎症剤・アイシングを避ける)
Compression(圧迫)
Education(教育・患者の能動的な態度)
Loading(適切な負荷・リハビリ)
Optimism(楽観視・前向きな思考)
Vascularisation(脈管化・血流促進)
Exercise(運動での機能回復)

なぜアイシングや安静をしすぎたらダメなのか?

怪我の後に起こる「炎症(腫れや熱)」は、身体が損傷した組織を修復するために、患部へ血液を積極的に集めてがんばって治そうとしている自然な防衛現象です。
そのため、むやみやたらとアイシングで冷やし続けたり、抗炎症剤で炎症を止めてしまうと、かえって組織の修復が遅れてしまうと考えられるようになりました。

(※ただし、内出血が明らかに激しい場合や、それに伴う二次損傷が強く出そうな初期段階においては、今でも限定的なアイシングが必要となるケースはあります)

軟部組織の傷害には、直後はまず『PEACE』で適切に保護・圧迫し、1日ほど経ってからは積極的に血流を促して適切な負荷をかけていく『LOVE』へと移行する。これが、早期復帰を果たすための最短ルートです。


最後に:大切な試合を諦める前にご相談ください

スポーツの現場での怪我は、最初の数日間の対応と、その後の的確なアプローチで復帰までの期間が驚くほど変わります。
当院では、最新のスポーツ応急処置の基準をベースにしながら、手技によって筋膜のトラブルを直接解決していくため、病院で「しばらく安静に」と言われた怪我でも早期の回復を目指すことが可能です。

「試合が近いのに動けない」「早く練習に復帰したい」とお悩みの選手や親御様は、ぜひ一度お早めに広陵コンディショニングにご相談ください。あなたの『試合に出たい!』という熱い気持ちに、全力で寄り添います。

詳しい施術内容やご予約は、こちらの広陵コンディショニング 公式ホームページをご覧ください。

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